キャラウェイの使い方、保存方法

スパイス＆ハーブ系食品特集

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キャラウェイの使い方、保存方法(1)

■キャラウェイ

キャラェイは、セリ科の二年草で二年目の夏に花が咲きます。
草丈は30cm〜80cmほどになります。
夏の終わりに種子が収穫できます。

原産地は西アジア、ヨーロッパ東部、北アフリカです。
石器時代、古代ギリシャ、ローマ時代から使用されてきた古い歴史があります。

和名は姫茴香（ヒメウイキョウ）と言います。
キャラェイと、見た目がよく似たスパイスで、フェンネルがあります。
キャラェイと同じセリ科のウイキョウ属のフェンネルは、茴香（ウイキョウ）という和名で別物です。

キャラウェイの若葉は、セロリに似た味で、サラダやスープに、根もスープなどに料理できます。

キャラウェイの果実は、少し反り返った三日月型をしています。
濃褐色になったら、茎ごと収穫し、完熟させたのち、乾燥させ、粗挽きしてスパイスになります。
種子に似ているために、キャラウェイシードとも呼ばれますが、実の部分がスパイスとなっています。

実、葉、根と余すことなく、使用できる万能、優秀なスパイスなんですね。

キャラウェイの香味

スパイスとしてのキャラウェイは、柑橘系の爽やかな香りがあり、アニスやクミンと比べても穏やかな香りです。
味は、ほのかな甘みと、ほろ苦い味がします。

■キャラウェイの効能

優れた整腸作用があり、胃もたれや、お腹の張りガス、便秘、下痢、などに効果があります。

他には、食欲増進、口臭予防、リラックス効果などがあります。

食後のハーブティーでキャラウェイを取り入れれば、消化や口臭に役立つでしょう。

■キャラウェイの歴史

古代ローマ軍が、ヨーロッパ各地を征服する時にキャラウェイを食料として出陣したことにより、ヨーロッパ各地にキャラウェイが普及したそうです。
この時の食材としてのキャラウェイは、根の部分とミルクで作られたカラというパンだったそうです。

人や物をつなぎとめるキャラウェイ

キャラウェイには人や物をつなぎとめる力があると信じられてきました。
様々な面白い言い伝えがあります。

子供のベッドの下に入れておけば、病気から守ってくれる。
家畜の餌に、キャラウェイ混ぜて食べさせれば、家畜が逃げていかない。
キャラウェイの種子を忍ばせておくと、その品物が盗まれない。

などの言い伝えがありました。

また、恋人の愛情をつなぎ留める力があると言われ、浮気防止に役立つとも言われ。媚薬としても重宝されたそうです。

本当に、キャラウェイに、そんな不思議な力があるかどうかは分かりませんが、花言葉は「迷わぬ愛」です。

■キャラウェイを使用した料理

パン、ケーキ、クッキー、焼きリンゴ、アップルパイ、卵、チーズ料理、キャベツ
リキュールなどに、キャラウェイはよく使われています。

ドイツの有名料理、キャベツの漬物「ザワークラウト」や、イタリアの有名なリキュール「「カンパリ」の材料として使われているのも有名です。

パンやケーキの上に乗せて焼くと、食べた時に、噛むと風味が出ます。

また、日本では明治、大正時代に流行した、せんべいにキャラウェイが含まれていたそうです。

■キャラウェイの保存方法

キャラウェイは、直射日光を避け、常温で保存してください。
風通りの良い冷暗所がよいでしょう。
キッチン周りでは、湿気のこもるシンク下や、火を使い温度の上がるコンロ周りは避けた方が良いでしょう。

密閉容器に入れて保存してください。