染み渡る「ギー」の優しさ。
サイババだったかどなたか忘れてしまったけど、とにかく高いくらいのお坊さんが、
「人生はバターボール(日本でも懐かしいバターのキャンディ)のようなもの」
とおっしゃったと。
瞑想するときは頭の上からこれがゆっくり溶けて全身に行き渡るのを想像しなさいと書いてありました。
バターと豆の落雁。
バターに濡れて固められた豆粉が口の中でゆっくり解けるのを滋味深く感じられるなんだかありがたいお菓子でした。
甘いけれど、最後に残るのはバターの香り。
そう思うと古のバターボールの口に入れた瞬間のあの味は、ちゃんとバターが入っていたんだなぁと、いい時代の日本のお菓子の会社の純粋さを想いました。大抵少し溶けて、包みセロファンの跡がついたりしていてね。それも含めて美味しかった。
人間最後は飴とあんこなんだなぁなどとしみじみ思いつついただきました。無糖のチャイが最高に合います。