DIL CHAHTA HAI

友達と恋愛のバランスについて、ホント上手に書いていると思いました。
「友達と騒いでいる時が一番楽しい」という時期があるかと思いますが、それぞれ本気で好きな人が出来たり、人生のカラーが出てきた途端、友達の関係が変わってくるってあるんですよね。
タイミング悪いと友達からチョッカイだされたり・・気まずくなったり。逆に、涙も出ないような人が本気の恋により切なさを知って人間として変わっていったり・・。
そういった男性の心情や友情を描いている作品なのですが、恋愛要素もかなり含まれているので、男女問わず見れる作品だと思いました。最後が少し気になったのですが、感動の中にＳ・Ａ・カーンの「プッ」っと笑えるシーンもいくつもあって、観て良かったです(^^)

恋愛についても人生についても真剣になれない主人公（A・カーン）、惚れっぽく恋愛の悩みが絶えない友人（S.A.カーン）、画家を目指す内省的な友人（A・クマール）、それぞれの恋愛模様と友情の変遷を描く。ある日、バツ一子持ちの女性に恋した友人を主人公が嘲ったことから、３人の絆に亀裂が走る・・・
他の国と比べ、インド映画では男性のセンチメンタルな面を躊躇せず描く特徴があると思いますが、この作品もそれに該当します。三人の主演男優の演技が自然でとても良いです。歌やダンスは少ないですが、それぞれのダンスシークエンスの完成度も高いと思います。個人的には、プリティーとアーミルのJaane　Kyonが大好きです。

冒頭のディスコシーンはインド映画におなじみの方にはびっくり。ミニスカートをはいた女の子がタバコを吸ったりお酒を飲んでいるではありませんか。 服装もライフスタイルもお洒落で、インドの若者たちは目を輝かして楽しんでいたようです。
ただ、ヒンディー映画に興味のある外国人からみれば、ストーリーも衣装もアメリカ映画的で少々物足りないかも。
アミールのかっこよさ、プリティのキュートさは一見の価値あり。特にアミールが20代の俳優たちと、同級生の役を演じているところはインド人の間でも賛否両論。皆さんの評価は？
現在のインドの若者たちを描いた、元気な映画です。