[インド品質]Lage Raho Munna Bhai

「Lage Raho Munna Bhai」は、NHKで特集が放映された事で、日本でも話題になった作品です。2003年公開の「Munna Bhai M.B.B.S.」の続編に位置づけられる作品ですが、前作を観ていなくても十分楽しめる内容となっております。前作のギャグセンスはそのままに、社会派ドラマ性をプラスした作品で、2006年における最も重要な作品のひとつとしてFilm Fare Awardにもノミネートされました。

【あらすじ】主人公ムンナはギャングのボス。彼はある日ガンジーを見る事ができるようになり、ガンジーから助言をもらいながら、様々な問題を解決していく。

この物語の中で、現代に蘇ったガンジーは、「今のインド人は物質的に豊かになりすぎて、精神的に大事な何かを見失ってしまっているのではないか」と現代インド社会に疑問を投げかけます。このことがインド社会に大きな波紋を呼びました。劇中に登場する「ガーンディーギリー」という言葉は、「ガーンディ（ガンジー）」と「ダーダーギリー（ヤクザ稼業）」を組み合わせた造語で、従来の堅苦しい政治的な概念からガンジーの思想を解放し、多くの若者の支持を獲得しました。「Lage Raho Munna Bhai」は、コメディタッチでありながら社会的なメッセージを含むという、斬新でバランスの取れた作品といえるでしょう。監督はRajkumar Hirani。