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静かですが、見終わったときにほっと、それでいて胸が少し熱くなるような映画です。とにかく美しい風景と音楽で詩的に物語が盛り上がっていくのですが、やはり登場人物の魅力でしっかりとしたストーリーを完成させています。自立した考えを持ち、行動力のあるズィーナトと伝統的な慣習の下に生活をしているミーラという2人の対照的な女性が出会うことになる理由が、ミーラの夫を殺害した容疑をかけられた夫を助けるためにズィーナトがミーラの許しを請いに行くという、日本人からするとなかなか奇抜なものでした。緑の深い土地からラジャースターンのような日の厳しい砂漠の土地へという長旅をひとりでしてしまうほどしっかりしているズィーナトですが、ミーラと会い、友達になってしまってもなかなか切り出せないというところがなんとも歯がゆい展開です。ミーラは本当に“キュート”という言葉があてはまる女性ですが、冒頭のズィーナトの夫婦でのささやかな結婚の場面はかわいらしくて大好きです。この映画で忘れてはいけない魅力を持つのは道化役のシュレーヤス・タルパデーという役者さんで、とてもいい演技をしています。この方の名前をきちんと覚えるのにはまだ時間がかかりそうですが、『Om Shanti Om』でシャールク・カーンの親友役をしていたのを見た瞬間から、演技のうまさ・面白さが光っているのが分かりました。これから注目したい俳優さんです。そしてラストシーンは私が望んでいたとおりになっていて、慣習がすべて悪いなどとは思いませんが、一人でも多くの女性にズィーナトのような自立した考えが広まっていってほしいと思えるラストでした。女性たちの物語ですが、冒頭で述べたように風景や音楽が素敵でほっとしますし、聞き覚えのあるほかの映画のダンスソングもあるので疲れたときなどに老若男女問わず一度は見てほしい映画です。

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