[ケースに小さなヒビ]Rab Ne Bana Di Jodi [CD]

まずこのＣＤを聴く前に、この作品を見てない人は映画（ＤＶＤ）も見ることを強くお勧めします。セリフ、ダンス、ストーリー、そして音楽、どれをとっても最高です。
ＣＤは6曲ほど収録されていますが、どの曲も映画の中の名場面で使われているもので、過不足なく編集されており、全体の流れとしてもよく構成されている、と思います。ストーリーを知らない人でも音楽だけで感じ入るものがあるでしょう。
実際、私はまったくヒンズー語が分かりませんが、歌唱力・メロディーの良さが言語の壁を超えています。
1曲目はまさにこの映画の主題でゆったりとした美しいメロディーで魅了されます。そして、2曲目でよく使われている、ホレーホレー、という小気味よいリズム、ゆっくりゆっくりという意味ですが、何かとあわただしく生きている日本人に常に言い聞かせたいフレーズでもあり、我が家ではホレホレ行きましょう、と夫婦でもよく言いあうほど、この映画とサントラの影響を受けています。6曲目はダンスファイナルの時の音楽ですが、とてもテンポがよく映画の中のダンスを覚えて私も踊りたいぐらいの気分にさせてくれます。
私は朝の出勤の際に車の中でこのＣＤを聞きたくて購入したのですが、朝から聴いていると体の細胞たちが目を覚ます感じがします。
友人知人が車に乗る時でも、インドの思い出を言葉で語るより、まずはこのＣＤを流しています。インドから宗教音楽や汚さしか思い浮かべられない人に、宗教的な要素を大切にしながらも、ロマンス、純粋さ、人間のエネルギー、そして芸術性の高さをインドが持っていることを感じてもらうのに、ぴったりの作品です。私にとっては、日本にいながらもインドとつながっていると感じさせてくれる作品の一つです。ＤＶＤも持っているけどＣＤも買ってさらによかったと思っています。

ティラキタさん、私に届いたｃｄは、ちっともインド品質ではありませんでした。材質も包装も、パーフエクトな良いお品でした♪♪♪
さて、曲ですが、最初は、一緒に購入したBillu〜の方ばかり聞いていたのです・・・なんか、ダサいのよ〜な気がする、とドライブの時も、家族からブーイングを受けちゃったり・・・(-_-；)
し、しかし、ひとたび映画を見てからは、一家で態度が一変・・・穏やかだけれど、どこかもの悲しい（片思いの妻？とデートはしているものの、妻は本当の自分・・・スレンダル・・・とは気づいていないからこそ、こうして楽しげ）１曲目のテーマからは始まり、ダサいルクちゃんのおかしみと悲しさ全開の２曲目。４曲目を聞いていると、私は、空へと上昇していく感覚すら覚えます。４曲目のサビの部分の歌詞の、「生まれ変われば、姿も変わる、形も変わる〜」には、タミルのラジニカーントさんの「ヤジャマン」の曲のなかの、「目と瞼のように、いつでも離れず一緒にいたい」（うぉるな〜らわられりら〜るんいにや〜だわられりる〜ん）の歌詞以来、さすがはインドじゃっ、と受けてしまいました。
５曲目と、ラストのダンスの決勝大会（べたな表現ですみません、中体連も近い??）での曲は、コスチュームや髪型はダサくても、ルクちゃんがいつものヒーローオーラを放出しているシーンでの曲なので、ファンとしては、車中でも半永久的にリピートしています。
心にしみる映画に、魂に響くインド映画音楽、ああ、幸せですっ。