The Elements - Water - Shiv Kumar Sharma

“水”の音って嫌な思いやストレスを洗い流してくれるのではないかな？−そんな思いとリラクゼーション時にBGMとしてかけるそんなCDがほしいなあと購入いたしました。

私がティラキタのホームページ上でCDを視聴していると、隣の部屋にいた家族が“これ水の音？”と分かる位、水のイメージをうまく表現している音色なのだとその時に実感しました。

このCDを聞いてみると様々な形の“Water”が表現されていると思います。水といっても屋根からぽつぽつとこぼれ落ちる滴の音、勢いのある滝のようなエネルギーの強い音、川のせせわぎのように優しくさらさらと流れる音―ひとくちに水といっても様々なものが表現されていると関心しました。

水のもつ不思議な作用が嫌なもの、不快なものを体内から流し去ってくれるような感覚がしました。私たちが嬉しい時、悲しい時、落ち込んだりと様々なエネルギーの波を持っているのと同じように水もその時々で姿かたちを変え、様々に変化するものなのだとCDを聞いて思いました。

またこのCDはリラクゼーション曲でインドらしさが感じられないのかな？と思ったのですが、ところどころにインドらしさが感じられる楽曲になっております。私はインド楽器は詳しくないのですが、そういったものも盛りこまれているのではないでしょうか。

私が購入した時期が夏の暑さ真っ盛りの時でしたので、そういった時に透明感のあるきれいな旋律がすっと心の暑さがとれて、荒熱がとれるような感覚でした。まるで熱い夏に冷水が湧きあがるように、美しく清らかな気持ちになれるそんなCDだと思います。

「The Elements - Water/Shiv Kumar Sharma」この「The Elements 」シリーズではザキール・フセインの「SPACE」ばかり注目されていますが、私はこのアルバムが好きです。古典の人がフュージョンを演るのは反対なのですが、やはり巨匠といわれる人が演ると聴かないわけには行きません。シヴ・クマール・シャルマもピアノやシンセ、効果音を使ったサウンド作りをしているのですがひとたび彼のシャントゥールが入ってくると空気が一変します。彼は
どんな状況においても個性を発揮し、神がかった演奏を聞かせてくれるのです。