
シベリアの車窓から届く旅!
極東アジアからヨーロッパ・ロシアまで、広大なシベリアを駆け抜けるシベリア鉄道の旅。一九〇四年に完成したこの壮大な鉄道の建設には、一三年余の時間と、巨額の費用と、人々の汗と命が注ぎ込まれ、そしてそれは旅人たちの憧れを乗せて走り続けた。およそ九三〇〇キロにおよぶこの鉄道路線を一気に乗ると、六泊七日かかる超ロングランの列車旅行になる。
ウラジオストクからモスクワまでのシベリア鉄道全線に乗って、旅の一部始終をご紹介しようというのが本書の目的である。そして旅はモスクワからサンクト・ペテルブルグ、さらにロシアを越えてフィンランドのヘルシンキまで続く。大河、森林、草原が続く長い鉄道の旅を、読者にお楽しみいただければ幸いである。
蔵前仁一さんより
今度の本は、まったくの新刊としては10年ぶりになります。元の原稿は、「旅行人」(148号・2005年夏号)に掲載した文章で、それに大幅に加筆し、修正し、写真を多数加えて再編集しました。モスクワやサンクト・ペテルブルグの様子、ヘルシンキまでの旅などは新たに書き下ろしました。全256ページのうち、カラーページが120ページで、シベリアの車窓風景をたっぷりとお楽しみいただけると思います。

