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この品にはインド香の真髄を感じる。雑貨屋で見かけるアメリカ香にもココナッツの香りはある。それらはとても洗練されていて、散らかった部屋で焚くと申し訳ない気持ちにさえなる。一方、この品の香りには、そういう洗練さを感じない。だが、凄まじく濃い。開封していないし、中の袋に穴も空いていないのに、箱も袋も幻影なりとばかりに香りが漏れてくる。質の低いものを大量に食べたときにかぎって、後悔する満腹感を得る。この品の香りは、それと正反対だ。アメリカ香に比べて洗練されていないだけで、インドの雑踏臭さは全くない。お香習慣のない客を招く際に焚いておいて、「これ、インドのヤツ☆」と言うと、良い意味で「ゑ〜、嘘ォ!これインドの!?」と返答される良品質。インド人が、もともと賢い脳をフルに使い、あえて日中ではなく夕方に焦点を合わせて作り出した、ディープなのに残り香あっさりココナッツ。「お香はインドの、そう、俺達私達の魂の領域だ!」と全世界に表明せんばかりの勢いがあり、圧倒される。この品を初めて買ったのはこの店だ。「何じゃこのココナッツ!?強烈ナイス!」と思わなければ、そういう品を揃えたがるこの店のナイスさにも気付けなかっただろう。ティラキタとの付き合いが始まった、思い出の品。














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