古典音楽におけるインドのシタールは、即興性が高く私のような素人が聴いていると、メロディが延々と続き「いつ終わるんだろう?」と感じてしまいます。また、わかりやすいフレーズ感もなく、じっくり聴いているとちょっと息苦しくなってしまいます。(もちろんそれはそれで魅力的なんですが。)
しかしこのCDは、非常に分かりやすい音楽がちりばめてあり、日頃私たちが身近に感じている音楽にとても近いと感じました。だからといって、その辺にありがちな音楽をただ民族楽器で演奏しています、と言った民族楽器の物珍しさのみを前面に押し出した作品ではありません。(たとえば「尺八で聴くクラシック」といった、何をしたいのか分からないCD)
シタールという楽器の持つ金属的な響き、インド音楽の独特の音階(旋法)の上手な介入、そしてその他の楽器とのアンサンブルでは戦うわけでもなく、だからといって密着するわけでもない微妙な統制感。何より、音楽構造自体にわざとらしさがなく、自然に流れていき、まとまり感があふれています。
シタールという楽器のまた新たな一面を発見できると共に、民族楽器云々を抜きにした非常に完成度の高い音楽を楽しめます。
「当たり」の一枚です。

































































































































































































